Stanza della Luna

雑多な詩集

カメレオンになりたい

気づけば ひとりぼっち

 

誰かと心から わかり合いたくて

いつもどこかで すれ違って

 

また 

傷ついた心と 私だけがいる

 

もっと適当に合わせられたら 楽なのかな

 「私」なんてものを持たず

変幻自在のカメレオンみたいに

 

自分をわかってもらおうなんて思うよりも

相手に合わせる術を もっと磨いたら

 

もっと わかり合えるのかな

もっと 愛し合えるのかな

 

カメレオンになりたい 世界の一部になりたい

カメレオンになりたい 世界に守られたい

 

だけど 私は他の誰でもなくて

やっぱり 私でしかなくて

 

それは私が知っているから

せめて私が 私を愛するために

 

私はやっぱり カメレオンになれない

 

 

カメレオン me

周りの色に擬態する

 

目立たないように

狙われないように

攻撃されないように

 

平和に生き延びる幸せ

 

目立たないから

狙われないから

攻撃されないから

 

それでいいと思える安寧

 

Noと言いたいとき

Yesと言ったとしても

 

嫌いと言いたいとき

好きと言ったとしても

 

本当は泣きたいとき

作り笑いしたとしても

 

それでいいと思っていた

 

それでいいと思っていたけど

 

私は誰なんだろう

私は何色なんだろう

 

誰にも見つからない暗闇に

逃げ込みたい

 

そこでなら本当の色に戻れるかな

私 傷ついているように

見えていないだろうか

 

震えるくらい 嫌悪しているのに

もしかしたら 少し 笑いまで

浮かべていたかもしれなくて

 

強い私

優しい私

冷静な私

癒やし系の私

頼りになる私

ちょっと天然な私

 

誰かの目に映る私は

取り乱して

切れそうな

投げ出したい

逃げ出したい

誰かを憎む

ボロボロの私じゃないんだろう

 

きっと そんな私をやめればいい

 

傷つくときも

傷つけ返すのが

苦手な私

 

とりあえずまだ

踏みとどまってる

 

そんな私が愛しくもある

 

虚像

人を知ったと思うとき

本当に知っているのかな

 

言葉の選び方 仕草 行動

いろんな手がかりを集めて

あの人はこんな人だと

決めているけれど

 

全部 想像に過ぎない

 

その人の

心の中も 頭の中も

のぞけないもの

 

優しい人だから

あなたを好きになったけど

全部私が作り出した

虚像なのかも

 

あなたが私を好きと言ってくれるとき

それはあなたの本心なのかな

 

あなただと思っていた「あなた」も

あなたが言ってくれた「好き」も

ただの虚像だとしたら

 

そんなこと なんで

考えちゃったんだろう

一週間

木曜の夜 あなたに会って

 

 

金曜日

あと6日が長すぎて

気が遠くなる

 

 

土曜日は 

洗濯をして

街に出かける

 

どこかのカフェにあなたがいたらと

そわそわする 信号待ち

 

今夜は電話してみよう

声を聞いたら もっと会いたくなるかな

 

日曜日は 

部屋の掃除をして

空を見上げて深呼吸 

のんびりコーヒーを飲んだり

 

あなたに会わなくても

こうやって幸せだけど

 

心のすみっこが

かけてしまったみたい

 

サボテンの花が咲きそうだから

つぼみの写真をあなたに送ろう

 

 

月曜日は忙しい

あなたのことを少し 忘れていられる

 

 

火曜日も忙しい

あなたもきっと忙しいね

元気かな

 

あと2日

 

「今日は風が強いね」とメッセージが来た

 

 

水曜日がやっと来る

明日は何を着ていこう

何を話そう

 

 

木曜日は

嬉しいけど 

さびしい

 

会えない1週間が

また始まる

 

おもちゃの家

土台だけの家は

とても小さく見える

 

あの小さなスペースで

ご飯を食べたり

テレビを見たり

遊んだり

お風呂に入ったり

寝転がったり

勉強したり

掃除をしたり

服を着替えたりするんだ

 

あの小さなスペースで

今日のことを話したり

未来のことを話したり

思い出を話したり

 

あの小さなスペースで

怒ったり

笑ったり

けんかしたり

仲直りしたり

傷つけ合ったり

愛し合ったり

旅立ったり

帰ってきたり

 

もうじき

あの小さな土台の上に建つ

おもちゃみたいな家は 

どこかの家族の暮らしが

息づいて どこまでも広がる

小さくて大きな家

 

 

Scrap and Build

私たちは 作らずにいられない

作り続ける私たちは

築き上げ 安住し 守ろうとする

 

でも壊すときが来る

壊されるときも来る

 

古びた何かを壊して

大事な何かを壊されて

 

時にもう 作れなくなる

 

一度は全ての

時間もエネルギーも注ぎ込んで

築き上げたモニュメントが

 

がれきになり

 

ただの更地に還り

 

草むらになり

 

 誰かがゴミを投げ捨てたりする

 

だけど

私たちは作らずにいられない

 

あるときは進化して

あるときは退歩して

 

私たちは作る

作り続ける