Stanza della Luna

雑多な詩集

あのころの未来

からっぽの電話ボックスは

どこにも通じていない

 

あのころ緑の受話器と

シルバーのダイヤルで

どこにでもつながれたのに

 

21世紀のもしもボックス

電話ボックスの形をしていたのに

 

あのころ描いていた未来と

似ているようで 似ていない現在

見えない 言葉や画像が 空を飛び交ってる

 

その言葉を受信しながら 

あのころの未来で 私は生きる

Thinking of you

あなたのことばかり 考えているうち

もういくつもの 季節を見送った

 

あなたのことばかり 考えているうち

公園の木は すごく背が伸びた

 

あなたのことばかり考えているうち

渡り鳥は 暖かい国へ旅立った

 

あなたのことばかり考えているうち

町の景色も 少し変わった

 

 

あなたのことばかり考えているうち

新しい恋のチャンスを逃した

 

でも

あなたのことばかり考えていたから

いつもひとりぼっちには ならなかった

 

 

変わらないもの

変わらないものを さがして

さがしつかれて

時に 何をさがしてたのかも

わからなくなって

 

変わらないものは 日々のすき間に 垣間見えて

でも その姿を追いかけると そこには何もない

 

変わらないものを 信じて

愛や永遠を求めて 人は迷子になる

 

変わらないものなんてないと

受け止めてしまえば 楽になるのかな

 

私も 世界も 宇宙も 変わり続ける

 

それでも 日々のすき間に 垣間見える永遠が

私を惑わし さがし疲れて 

 

心のどこかで そんなものないと知りながら

どうしようもなく 求めている

 

ふえるもの へるもの

ふえるもの

age

へるもの

time left for me

ふえるもの

distance to home on my way from home

へるもの

distance to home on my way home

ふえるもの

resignation

へるもの

expectation

ふえるもの

puzzlement

へるもの

innocence

 

ふえるもの

people I don't like

へるもの

people I love

ふえるもの

people who don't care about me

へるもの

people who love me

怒り

私がこんなに怒っているのは

誰かを傷つけたいからじゃない

 

私がこんなに怒っているのは

誰かを黙らせたいからじゃない

 

私がこんなに怒っているのは

誰かを脅えさせたいからじゃない

 

私がこんなに怒っているのは

放っておいて欲しいからじゃない

 

私がこんなに怒っているのは

寂しいから

寂しさをわかって欲しいから

 

私がこんなに怒っているのは

本当はもっと大切にして欲しいから

 

私がこんなに怒っているのは

本当はもっと優しさが欲しいから

 

なのに

表面では冷たく怒りながら

本当は傷だらけの私の心を

包んでくれるはずの 手のひらは

遠巻きに私を避けている

 

私がこんなに怒っているのは

私は孤独じゃないと

どこかで期待して 裏切られたから

あの夏

夏の夜 花火のにおい
あのころ一番 好きだった白いワンピース
「街灯り 色とりどりの  
光がとぎれる あそこがね 海岸線だよ」

全てが今は あの夏の魔法 
あの浜の名前も もう思い出せない

 

夜の海 胸がさわいだ 
どうしてあんなに 何もかも 美しかったの
海に散る 花火の軌跡 
炎は静かに 暗い海 溶けて消えてった

全てが今は あの夏の魔法 
永遠の刹那に あの人がいた夏

The Only Stage

いつも私は疲れると 

逃げることしか見えなくなる

千も理屈を考えて 

完璧な逃げ道を探す

 

花は咲く時を知り 

現実はあまりに絵空事みたいで

花は散る時を知る 

当たり前の顔で知っている

 

永遠に続くような毎日に 

全てが解決するような

完璧なゴールなんかない

その時のその場所で 

Try the best

いつか本当のゴールが来る


ずっと私は逃げてきた 

だけどその逃げ道の先に

いつも求めた楽園は 

見つけることができなかった

 

花は咲く時を知る 

暖かい春も どんな寒い春も

どんな強い風でも 

やわらかく静かに受け止めて

 

永遠に続くような毎日を 

誰もが迷いながら生きて 

新しい季節が巡り来る

その時のその場所が 

The only stage

いつか本当のゴールが来る