Stanza della Luna

雑多な詩集

怒り

私がこんなに怒っているのは 誰かを傷つけたいからじゃない 私がこんなに怒っているのは 誰かを黙らせたいからじゃない 私がこんなに怒っているのは 誰かを脅えさせたいからじゃない 私がこんなに怒っているのは 放っておいて欲しいからじゃない 私がこんな…

あの夏

夏の夜 花火のにおいあのころ一番 好きだった白いワンピース「街灯り 色とりどりの 光がとぎれる あそこがね 海岸線だよ」 全てが今は あの夏の魔法 あの浜の名前も もう思い出せない 夜の海 胸がさわいだ どうしてあんなに 何もかも 美しかったの海に散る …

The Only Stage

いつも私は疲れると 逃げることしか見えなくなる 千も理屈を考えて 完璧な逃げ道を探す 花は咲く時を知り 現実はあまりに絵空事みたいで 花は散る時を知る 当たり前の顔で知っている 永遠に続くような毎日に 全てが解決するような 完璧なゴールなんかない そ…

夢の木

僕たち ないものを 持ちよったら そこから 見たこともない 勇気が 芽吹いた 僕たち あるものを 持ちよったら そこから 光輝く 希望が 花開く 僕が 忘れかけてた 大切な何かは 君の 純粋な瞳に 宿ってたんだ Hand in hand そして 大空に向かって 伸ばす 僕た…

白い花

忘れられない花がある 名前も知らない花だけど あなたと土手に腰かけて 言葉にならない夕日を見た 短い草の上についた あなたの左手のとなりに 小さく咲いた白い花 あの頃の心のさざ波も 一瞬を愛しむ情熱も 夕焼けに染まる あの花が 今もどこかで覚えてる気…

君へうたう

明るい うすみどりの 風が 吹いてくる 初夏の 森を ふたり 歩きながら 話した 「やっぱり ここはいいね」 君は 言ったけど やがて 風は止んで 君の旅は 続いた 僕は この町で生き 時には 君を 想ったりしてる 君の 君のためにうたう このうたが どうか 君に…

失いたくないもの

私には 失いたくないものがある それを失いたくないから 私は強くなって それを失いたくないから 私は弱くなる それを失っても 私は私でいられる だけど それを失うことは 世界の終わりみたいだ 私からそれを奪うものと戦うため 私は強くなって 私からそれを…

2月12日

バッグの奥から出てきた 去年の2月12日に 慈善団体に寄付をした伝票 今年の2月12日には ネットに言葉をつづり始めた あなたに会えなくなってから 巡ってくるあなたの誕生日に 私は何かを残そうとしている 本当はあなたにおめでとうと 言いたいだけなの…

優しいだけのひと

あなたは優しいだけのひと 優柔不断で 頼りにならないし あんまり面白いこと 言えるわけでもない 自分の考えを はっきり言えないし なんだか世の中に おびえてるみたい だけど、 あなたは誰より優しくて 落ち込んでると さりげなく声をかけてくれる あなたに…

ぽつん

順調な日々が流れて 待ちこがれる前に 週末が来た 残ってる仕事もあるけど とりあえず自分のために過ごそう 読みたい本 練習したい曲 メールの返事 やりかけの会話教材 新しいケーキのレシピ 撮りためたドラマ そして、私 ぽつん、とひとり ぽつん、と雨 い…

perplexed

あなたの心なんて読めない 近づけたと思ったら、離れていくし 遠いと思ったら、近くにいたりする 駆け引きなのかもわからない ただ振り回されて ただ不安で もうやめちゃおうかって思う もうやめちゃえたら楽なんだけど あなたが憎いような もどかしさ それ…

散る

光なのか 雨なのか 時間なのか 桜の花びらは 音もなく散っている あんなに軽く 空気にくるくると 手を振りながら 舞っている 小さくうすい 1ひらの花びらの重ささえ 宙にとどまることはできなくて 地面に降りる 音もなく 水面に降りる 音もなく 1ひらずつ …

さよなら

「すきです」と「さよなら」と言うのは どっちが難しいんだろう 好きだから 一緒にいた君は 悲しく顔曇らすだろう 降り始めた小雪が 冬のホタルみたいに舞うよ 君と見るものはいつも そんなふうにステキだったよね さよなら 明日は君の僕でも 僕の君でもない…

旅立ち

めったにもらわない花束だから ドライフラワーにして残した 誰からもらった花なのか もう忘れたころ 次の別れが来る この町がこわくて 早く離れることを望んでた 窓から見える景色が 日常に変わったころ 旅立ちの時が来る この町を離れる 勇気を下さい 不安…

下弦の月

駐車場の空に浮かび上がる 春の下弦の月 切れそうに細くて 消えそうに淡くて ぼんやりと浮かぶ 悲しみや寂しさを受け止める 女神の手のひら 全ての涙を注ぐ杯 だけど今夜の月は 欠けたはずの満月と同じだけ ぼんやりとした悲しみ、寂しさ、涙の影を 抱えきれ…

stories

ある日電車の 同じ車両で会った とめどなく涙を流していた人 赤信号の 道の向こうで花を 大事そうに抱えて待っていた人 私と関わりのないはずの 遠い生活の一コマなのに そんな風に 街のどの風景も 切り取ればそれぞれの物語になる そんな風に 街のどの風景…

春の魔女

雪と氷に閉ざされた町に 優しい魔法が忍び込む 静かな夜に屋根を打つ雨音に 凍り付いた全てが 溶けだす気配満ちる 重く固い根雪も 形変え しずくになって 地面の中 音も立てず 小さな種が目を覚ます 縮こまった木々の枝が 花を咲かす準備を急ぎ出す 今年の春…

思い出せない

更地に新しい建物が建つ ほんの数ヶ月前までそこに何があったのか 思い出せない 心をふるわせる コトバの綾が 確かに横切った なのにその模様が どうしても思い出せない 胸を焦がして想ってた人とすれ違う その人に焦がれたのか 自分で作り出した幻想に恋し…

器用貧乏

とりあえず たいていのことは それなりにできる あれこれと 手を出しては 自分を開拓 もう少し これをやる時間があればなあ・・・ あれも これも 中途半端 そしてパニックになる いわゆる器用貧乏 いろんなことに興味がある だけど だけど 何一つ 一流には出…

luna piena

遠くへ来た ここまで来た こんなに遠くまで 来たと思ってた 歩きつかれた私は 道ばたに腰を下ろす ぽっかり浮かんだ満月が 私を見ている 透き通った満月が 私を見ている うさぎなんかいない かぐや姫もいない でも 同じ月 ずっと同じ月が私を見ている こんな…

会いたくて 会えない人

心がちぎれるほど 寂しくて 恋しかった もう季節は変わり 傷口はふさがったように見えるけど 奥のどこかで今も 血がにじむような 痛みが消えずにいる 小高い坂の上から あなたの住む町が見える そして私は あなたの心のどこかに 今も私の住む場所があると信…

ひとりになるために 遠くに来たのに どこに行っても 私は 私でしかない しゃべり方 好きなテレビ ひねくれたような笑顔 猫背 人目を気にするところも 夜明け前の空気が ぼんやりと染まり始めて どこからか朝が 漂ってくる 中央帯 霜のついた赤い花 花びらの…

Present

まだ風は冷たいのに 光がどこか透き通って 早咲きの花の香り ただよう 見たことのない小鳥が 梢で羽を休めてる 話しかけたら おしゃべりできそう It must be a present from angels, since it's your birthday, today! こんな空の下で生まれたひと その朝も…

I'm here

いつも叫んでた I'm here. I'm here. って いつか叫び疲れて 声もかれて それでもくり返してた I'm here. I'm here. って 遠く 果てない 森の片隅で 声を上げてるみたいに 何千、何万の窓の 小さな一つで 消えそうな 弱い光しか放てず それでも 誰かを呼んで…