2017-03-30 下弦の月 駐車場の空に浮かび上がる 春の下弦の月 切れそうに細くて 消えそうに淡くて ぼんやりと浮かぶ 悲しみや寂しさを受け止める 女神の手のひら 全ての涙を注ぐ杯 だけど今夜の月は 欠けたはずの満月と同じだけ ぼんやりとした悲しみ、寂しさ、涙の影を 抱えきれないほど映してる ここにも私の涙を注ぐ場所はなくて 満月のような寂しさを胸に抱える 私とよく似た春の下弦の月 ぼんやりと浮かぶ