Stanza della Luna

雑多な詩集

白い花

忘れられない花がある 

名前も知らない花だけど

あなたと土手に腰かけて 

言葉にならない夕日を見た

 

短い草の上についた 

あなたの左手のとなりに 

小さく咲いた白い花

 

あの頃の心のさざ波も 

一瞬を愛しむ情熱も

夕焼けに染まる あの花が 

今もどこかで覚えてる気がして

 

好きな花を聞かれる時 

2番目に好きな花を言う

1番好きなあの花は 

名前も知らない小さな花

 

おとぎの国の花のように 

夢にだけ咲く花のように 

あれから二度と見かけない

 

あの頃の心のさざ波も 

一瞬を愛しむ情熱も

花びらに映すあの花が 

今もどこかで咲いていて欲しい