Stanza della Luna

雑多な詩集

あの夏

夏の夜 花火のにおい
あのころ一番 好きだった白いワンピース
「街灯り 色とりどりの  
光がとぎれる あそこがね 海岸線だよ」

全てが今は あの夏の魔法 
あの浜の名前も もう思い出せない

 

夜の海 胸がさわいだ 
どうしてあんなに 何もかも 美しかったの
海に散る 花火の軌跡 
炎は静かに 暗い海 溶けて消えてった

全てが今は あの夏の魔法 
永遠の刹那に あの人がいた夏