Stanza della Luna

雑多な詩集

あのころの未来

からっぽの電話ボックスは

どこにも通じていない

 

あのころ緑の受話器と

シルバーのダイヤルで

どこにでもつながれたのに

 

21世紀のもしもボックス

電話ボックスの形をしていたのに

 

あのころ描いていた未来と

似ているようで 似ていない現在

見えない 言葉や画像が 空を飛び交ってる

 

その言葉を受信しながら 

あのころの未来で 私は生きる