Stanza della Luna

雑多な詩集

コントロール

街角のカフェの入り口で

そよ風にゆれる観葉植物のグリーン

 

ほっとできる風景

 

無機質なコンクリートや金属だけでは

決してもたらすことのできない

優しい空間

 

人間が切り取って

飼い慣らした自然

人間が安らぐ

本物だけど

本物じゃない自然

 

故郷のジャングルに帰ったら

鉢植えの木はぐんぐん根を張って

鬱蒼と茂って

猛獣や毒虫のすみかにもなる

 

とても恐ろしい場所を作る

 

本物の自然はコントロールできない

本物の自然はとても恐ろしい

 

それでもコントロールされた自然に

人間は安らぐ

 

安らぐために

コントロールしようとする