Open Sky
何万人もの人波が
どこかの神社に 押し寄せるころ
こんな郊外の片すみで
見渡す限り 誰もいない
道くさばかりしてる犬と散歩
冬の野原は 暖かく 透明に 広がる
そして 少し視線を上げると
遮るもののない 青い空が
Open Sky 白い雲の筋をまとって
吸いこむようでもなく まぶしいわけでもなく
どこまでも 頭上に浮かぶ 青い空
つめたい空気を吸い込んで
体のすみまで 酸素が流れ
滞りつづけた何かが
この空に溶けてくよう
道くさばかりしてる犬と散歩
冬のシンフォニー 音もなく どこにも 眠ってる
そして枯れた草には もうすぐ
春のみどり 芽吹く 光のつぶ
Open Sky 何も遮るものもなくて
吸いこむようでもなく まぶしいわけでもなく
ふんわりと 頭上に浮かぶ 青い空