Stanza della Luna

雑多な詩集

2019-01-01から1年間の記事一覧

ペンのかけおち

私の小さなペンケースは ペンを4本も入れたら ぎゅうぎゅうになる いつもは赤と黒 ペンは2本だけ ある日開けたら 1本ペンが増えてる 見覚えがあるような ないような 黒いペン なくして困っている人いるかしら でもしばらく持っていればいいかしら きゅうくつ…

意味

当たり前にあったものが消える 私はここにいる そして私は なくした人やものの数 かぞえてばかり 世界は流転し続けて いつか私は ひとりぼっちになって ひとりぼっちで旅立つ さびしさや、よるべなさに呑み込まれて 息が苦しくなるのは 私が自分のことばかり…

ツガイ

朝 ダンスしていた鳩たち 帰り道に 睦む ミッキーとミニー キティとダニエル ロミオとジュリエット 織り姫と彦星 シンデレラも 白雪姫も 眠れる森のお姫様も etc....etc... たぶん原生生物が雌雄に別れる前から アダムとイブが創られるずっと前から 世界はツ…

カメレオンになりたい

気づけば ひとりぼっち 誰かと心から わかり合いたくて いつもどこかで すれ違って また 傷ついた心と 私だけがいる もっと適当に合わせられたら 楽なのかな 「私」なんてものを持たず 変幻自在のカメレオンみたいに 自分をわかってもらおうなんて思うよりも…

カメレオンのひとりごと

周りの色に擬態する 目立たないように 狙われないように 攻撃されないように 平和に生き延びる幸せ 目立たないから 狙われないから 攻撃されないから それでいいと思える安寧 Noと言いたいとき Yesと言ったとしても 嫌いと言いたいとき 好きと言ったとしても…

私 傷ついているように 見えていないだろうか 震えるくらい 嫌悪しているのに もしかしたら 少し 笑いまで 浮かべていたかもしれなくて 強い私 優しい私 冷静な私 癒やし系の私 頼りになる私 ちょっと天然な私 誰かの目に映る私は 取り乱して 切れそうな 投…

虚像

人を知ったと思うとき 本当に知っているのかな 言葉の選び方 仕草 行動 いろんな手がかりを集めて あの人はこんな人だと 決めているけれど 全部 想像に過ぎない その人の 心の中も 頭の中も のぞけないもの 優しい人だから あなたを好きになったけど 全部私…

一週間

木曜の夜 あなたに会って 金曜日 あと6日が長すぎて 気が遠くなる 土曜日は 洗濯をして 街に出かける どこかのカフェにあなたがいたらと そわそわする 信号待ち 今夜は電話してみよう 声を聞いたら もっと会いたくなるかな 日曜日は 部屋の掃除をして 空を見…