Stanza della Luna

雑多な詩集

会いたくて 会えない人

心がちぎれるほど

寂しくて 恋しかった

 

もう季節は変わり

傷口はふさがったように見えるけど

奥のどこかで今も 血がにじむような

痛みが消えずにいる

 

小高い坂の上から あなたの住む町が見える

 

そして私は

あなたの心のどこかに

今も私の住む場所があると信じようとしてる

 

私の心にずっと あなたがいるように

 

会いたくて 会えない人

 

あなたは変わってしまったと思っていたけれど

きっと変わったのは私の方

 

あなたに会う前に 戻れない

この血のにじむ痛みのせいで

 

 

Far Away

ひとりになるために 遠くに来たけれど

どこに行っても 何も変わらない

 

しゃべり方 好きなテレビ ひねくれた笑顔

猫背 人目を気にするところも

 

夜明け前の空気が ぼんやりと染まり始めて

どこからか朝が 漂ってくる

 

冬の花は 凍るような朝に咲く

たとえ愚かだと 笑われても

 

中央帯 霜のついた赤い花

花びらのふちは茶色く傷ついて

それでも赤い花

咲いている

 

カーステレオから流れるモーツァルト

遠い時、遠い場所で朽ちた 

その人がいなければ

今日 このメロディはない

 

どんなに苦しい人生だったとしても

その人がいたか いなかったか

それはとても意味のあること

 

私がいることも同じなのかな

 

頭の中でいろいろ考えすぎるのは私の悪いくせ

何も変われないのに

それだけで疲れてしまうのに

 

だけど なんだかんだと こうして 

夜が明けてくのを目の当たりにしたら

それでいいんだと思うの

 

それがいいんだと思うの

Present

まだ風は冷たいのに 光がどこか透き通って

早咲きの花の香り ただよう

 

見たことのない小鳥が 梢で羽を休めてる

話しかけたら おしゃべりできそう

 

It must be a present from angels, since it's your birthday, today!

 

こんな空の下で生まれたひと

その朝もこんな風 吹いていたのかな

 

昨夜からの霧雨が 朝の光にバトンタッチ

空に浮かぶ七色のリボンは あなただけほどける

 

Happy, happy birthday to you.

 

空も、風も、光も、今日は歌ってる

 

そして私には あなたが生まれてきてくれたことが

一番のプレゼント

I'm here

いつも叫んでた

I'm here. I'm here. って

 

いつか叫び疲れて 声もかれて

それでもくり返してた

I'm here. I'm here. って

 

遠く 果てない 森の片隅で 声を上げてるみたいに

何千、何万の窓の 小さな一つで

消えそうな 弱い光しか放てず

それでも 誰かを呼んでるみたいに

 

苦しくて 心細くて 消えてしまいそうで

流れても 流れても 涙が止まらなくて

 

泣き疲れて

またくり返してる

I’m here.  I'm here.って